旧日本海軍の秘密施設

天気が良かったので、ちょっと魚雷発射試験場跡に行ってきました。
島であった片島に1918年に開設され、佐世保海軍工廠や三菱長崎兵器製作所で製造された魚雷の発射試験が行われていました。
現在は跡地は片島公園として整備されており、当時の遺構も残っています。

空気圧縮ポンプ室の周辺に様々な設備があり、この中で最終試験や調整などが行われていたと言われているそうです。魚雷の開発は当然、軍事機密なので大っぴらに公開はしてなかったのでしょうね。

空気圧縮ポンプ室跡
空気圧縮ポンプ室跡の内部

大村湾を見渡すと、静かな入り江に突き抜けた構造物が確認できます。これが魚雷の発射場です。空気圧縮ポンプ室などで調整した魚雷は、ここまで運搬台車で運びセットされました。

魚雷発射場跡

試験する検査官らは片島の山の頂上にある観測所に詰めて、2基の双眼望遠鏡で雷速測定、航走状態の確認などを行っていたそうです。

観測所までは10分ほど登れば観測所に到着します
草木に覆われた観測所跡

片島魚雷発射試験所は、1942年に佐世保海軍工廠の分工廠が川棚に設置されたことに伴い拡張。その際に海峡が埋め立てられ陸続きとなり、現在に至ります。

分工廠から格上げされた川棚海軍工廠跡。