境内には沢山の鯰様

早良区賀茂へやってきました。地下鉄の駅ができて環状線も通り、大型量販店ができたりと、急速に発展した地域ですね。しかし子供の頃は田んぼと川しかなかった記憶です。

賀茂神社は金屑川沿いに社殿が建てられています。

そして隣には公民館もあり、近隣の人達が集まる場所のようですね。この日もおじさん達が夕涼みしていました。

賀茂神社に伝わるナマズのお告げ

さて、賀茂神社といえばナマズです。氏子の夢枕にナマズが現れ「ナマズを殺して食べないように」とのお告げがあり、それを守ったところ毎年豊作が続いたという伝説に由来します。それにしても可愛いキャラクターで良いですよね。

鯰殿下としても有名な秋篠宮殿下が来福された際に、この鯰の話に興味を持たれて、なんと本まで出版されています。殿下のナマズ愛、す魚いですね。

そして、こちらは免の里の石碑です。旧町名ですね。この辺は昔は早良郡田隈村大字免という住所でした。昭和五十七年十一月に町名改正により現在の町名になっています。

地域の神社なので、おそらく周辺にあったであろう庚申塔が集められています。

手水舎です。水は張ってありましたが、しかし柄杓がありませんでした。

御本殿です。神殿の雰囲気から察すると、最近建て替えられたようですね。

御由緒です。京都賀茂神社の分霊社として創設され、建立年は分からないそうですが、境内より平安時代の瓦が出土しているので、それ以前に建立されたようです。それにしても相当歴史がありますね。

境内社として祠がいくつか建てられていますが、名札がついていないので神様が分かりませんでした。

筑前国続風土記拾遺にも、免村の中に一行だけ記述がありました。

賀茂大明神
村南に在。産神なり。所祭別雷命 玉依姫命 應神天皇 天児屋根命 なり。

筑前国続風土記拾遺巻之四十五

幻想的な千灯明

毎年9月15日の夜になると、境内に菜種油を入れた小皿を並べ、千の灯をともし無病息災を祈る「千灯明」が行われます。灯明が静かに揺らぎ、境内は神秘的な雰囲気に包まれます。

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