歴代将軍を祀った円融寺
天気が良かったので、ちょっと旧円融寺庭園に行ってきました。
円融寺は1652年に大村藩4代藩主・大村純長によって、徳川家光以下歴代将軍を祀るために創建された天台宗の寺院です。
なぜ歴代将軍の位牌を祀るようになったかというと、嗣子のない3代藩主・純信が急逝し藩の存続が危ぶまれたものの、大村家に取り急ぎ養子に入った純長の相続を家光の裁可で許された恩義に報いるためでした。
建設には捕鯨業で莫大な富を築いた深澤儀太夫勝清が寄進しました。明治維新を迎えると将軍を祀った円融寺は廃寺となり、戊辰戦争の戦死者を祀り、招魂社、ついて護国神社と改められ、今日に至ります。
鳥居をくぐり、前方に進むと長い階段が現れます。
登りきると、斜面に石庭があります。
境内には幕末に勤王活動をした大村藩士の碑があります。渡辺清、針尾九左衛門、松林飯山、長岡治三郎などの面々ですね。彼らは後に三十七士と呼ばれ、大村藩をけん引しました。これらの碑は1903年から1917年にかけて建設されました。
細い路地に旧円融寺跡はありますが、まさかこんなに見どころがあるとは思いませんでした。特に春には100本の桜が咲き誇り、風情があるそうです。