いにしえの神田に建立されたお社
周船寺駅から九大キャンパスへ行く途中にある天降神社(アマオリジンジャ)です。
同じように天降神社とかいて、アマオリではなくアマフリと呼ぶ地域もありますね。
御祭神はニニギノミコト。創建は不詳です。しかし江戸時代の前半に建て替え工事の記録が残っているので、歴史はかなり古いようです。
この石の台座、何をするものだろうと常々不思議だったのですが、禊に使うお汐井を盛っておく為のものらしいです。
そして独特な形状の手水舎。井戸からひいているのでしょうか?
天降神社 社殿
では、お参りします。手前に賽銭箱と鈴がある標準的な造りです。
ユニークな表情の狛犬。
それにしても、たくさん苔がついてしまっていますね。高圧洗浄機で洗ってあげたい。
拝殿内部です、風通しが良く清潔に保たれています。
飾られているのは周辺の氏子さん達の帳簿でしょうか。
そして氏子さん達の記念写真も飾られていました。福岡市合併記念と書かれていますね。
拝殿から本殿の造りです。
何らかの記念碑がありましたが、真ん中の文字が風化して読めませんでした。
末社の庚申社と八坂神社。
祭事の時にしか開けられない社務所。
漢文が彫られた石碑。何らかの記念碑だろうか。
末社の皇大神宮と宇気神社。
ご由緒が金字で彫られている石碑。
かなり風化しているが、日露戦争の記念碑。
境内横に生える御神木。
筑前国続風土記続風土記拾遺に、こちらの神社に関する記述を見つける事ができました。
筑前国続風土記続風土記拾遺 巻之四十八 田尻村
天降天神社
本村に在。本村及田尻町 中村 石崎 今出等の産神なり。所祭瓊瓊杵尊、初農民三苫氏建立す。年代未詳。村の南ノ田字に天神免といふ有。いにしへの神田なるへし。