宮崎県建築百選選定のおうち
天気が良かったので、ちょっと萬歳亭はなれに行ってきました。
萬歳亭は、9代高鍋藩主・秋月種任の三男である秋月種樹の住居で、1891年に宮田の三好退蔵邸を移築したものです。1942年に老朽化のため主屋を取り壊しましたが、別棟はそのまま残し、種樹の次男の種英の書斎として使用されました。
萬歳亭の竣工時に掘られたとされる御殿井戸もあります。旧藩主一族などが昭和の初めまで使用したそうで、水は冷たく美味しいと評判だったとか。
また、高鍋藩時代の領国境標柱が2本、この場所に移されています。「従是東南高鍋領」と刻まれている柱は延岡藩との藩境に、「従是北東高鍋領」は佐土原藩との境に建てられていました。
ここには藩主であることを証明する御朱印が収められた蔵の跡もありました。軍用金や藩の重要な書類もあり、常に番人が警備にあたっていたとか。