県境にある2つの国境標石

福岡市側から向かいました。

かつては難所とされた三瀬峠も三瀬トンネルやループ橋が建設され、通行が容易になりました。しかし、旧道を利用するドライバーは結構いるんですよね。比較的走りやすいからでしょうね。無料だし。

福岡市側から旧道に入り、少し進むと佐賀県側との県境です。旧道脇に国境石が顔をのぞかせています。三瀬峠の県境はかつての筑前と肥前の国境と同じですね。

県境
写真左にある 国境石 。確認できますか?

道路からだと 国境石 が見えにくいので、斜面を登って近づいてみました。

正面。向かって左から「從是南肥前國」「從是北筑前國」
裏面。「文化十五戊寅歳四月建立」「文化十五年戊寅四月建立」。1818年4月建立ですね
左側「神崎郡三瀬山村」
右側「怡土郡飯場村抱」

ちなみに前國續風土記拾遺の怡土郡飯場村の覧にこの国境石の記述があります。
「民居は本村(中略)、、、肥前国神崎郡三瀬宿に通路す。其間杖立嶺を以って筑前の境とす。国境小名四所あり。杖立嶺文政元年十一月彊石新たに立つ、、、」
杖立嶺というのは三瀬峠のことのようです。古地図で確認したところ、かつては三瀬ではなく杖立と呼ばれていたようですね。
また、文化15年は改元され、文政元年でもあります。