徳川家康により寄進された秩父神社の社殿

秩父神社は神門をくぐって拝殿へ進むと、本殿・幣殿・拝殿が1つにまとめられた権現造のお社が現れます。

こちらが御本殿になります。実はこちら、徳川家康による造営で社領57石と共に寄進されました。

また、名工・左甚五郎の作とされる彫刻を多く含んでいる、歴史的な価値の高いお社です。

まず、本殿向かって右側には左甚五郎が彫刻を施した「つなぎの龍」が。

続いて反対側、本殿向かって左側には「お元気三猿」が。秩父神社の三猿はよく見て・よく聞いて・よく話す猿として親しまれています。

有名な日光東照宮と同じ三猿ですが、しかし表情が全く違うのが面白い。

そして、本殿正面左側にある「子宝 子育ての虎」です。

左甚五郎が家康公の威厳と、ご祭神を守護する神使を表して彫られています。

天神地祇社

さて、こちらは本殿右手にある全国の一ノ宮の神々を祀ってある天神地祇社です。

御祭神の八意思兼命が神々の意見を纏めて聖断を下していた事に由来して、一ノ宮の神々が祀られています。

こちらのそれぞれの神様にお参りすると、全国の一ノ宮を遥拝する事になるそうです。

菊の御紋が入った立派な祭壇です。

境内社はたくさんあります。まず伊勢の外宮にお祀りされる豊受大御神、五穀豊穣の神さまです。

三笠宮殿下が御手植えされた欅の木。昭和天皇の弟君ですね。今上天皇からみると大叔父にあたります。

天の神と地の神に飲食物などを供える場所です。神饌所(しんせんじょ)といいます。

御神木も素晴らしく立派、流石に歴史を感じますね。

しかし、一応近づけないよう柵がありました。

「水占」みくじをやる場所です。武甲山の伏流水におみくじを溶かして占います。

続いて、秩父宮雍仁親王の妃殿下の歌碑です。

そして、御手植えされた銀杏の木。

鍾乳洞の鍾乳石のように垂れ下がった形から「乳銀杏」と呼ばれている御神木です。

さらに奥には境内社の柞稲荷神社と諏訪神社。

これは「生き石」とも呼ばれている「神降石」です。実は秩父神社は関東屈指のパワースポットでもあります。

最後に奥に鎮座されているのが日御碕神社。御祭神は須佐乃男神、悪疫退散の神さまです。