世界的に有名な招き猫の寺

世田谷区にある 豪徳寺 へやってきました。

こちらは彦根藩・井伊家の菩提寺として有名なお寺です。

世田谷城主・吉良政忠が伯母である弘徳院のために「弘徳院」と称する庵を結んだのが始まりと言い伝えられています。

豪徳寺は最初臨済宗でしたが、しかし天正12年に曹洞宗に変わっています。

ところで山門脇に何やら鉄柵でガードされた石碑が、文化財か何かでしょうか。

さて、それでは境内に入ってみましょう。

お寺にありがちな漢文の石碑などがありました、それにしても広い敷地です。

こちらは立派な鼎ですね。

釈迦如来像、迦葉尊者像、阿難尊者像、招福猫児観音像が安置されている三重塔。

実はこちらのお寺は菩提寺としてよりも、招き猫伝説のお寺として世界的に知らています。

福を招いてくれる招き猫の像です。

そして彦根藩井伊家と豪徳寺の縁を結んだ招き猫を祀る招福殿。

堂内には招福観音菩薩立像が安置されています。家内安全、商売繁盛、開運招福を願い参詣者が訪れます。

ポンプ式の井戸がありました、現役かな。横は旧式の井戸でしょうか。

豪徳寺と招福猫児

ある日、三代目彦根藩主の井伊直孝公がお寺の前を通ると、門前にいた猫に手招きされました。

不思議に思ってお寺に立ち寄り、和尚さんと歓談していると突然雷が鳴り雨が降りはじめます。

この出来事に感銘を受けた直孝公は、その後は度々豪徳寺を支援して、そして彦根藩の江戸の菩提寺となったそうです。

猫が繋いだ不思議な縁ですね。ところで、こちらのお寺の招き猫は、小判などを持たない素朴な白い招き猫です。

しかし、これだけ数があると少し気持ち悪い。実は集合体恐怖症なので、同じような模様が沢山あるのが苦手です。

この不思議な光景は、ネットを通じて世界中に知れ渡り、外国人観光客を呼び寄せる要因になっています。

ちなみになぜこんなに数があるかというと、願が成就したお礼として置いていくからだそうです。

あ、こんな所にもいる。猫っぽい。

ほとんどの観光客が仏様ではなく、こちらのお猫様に吸い寄せられています。

よく見ると身体に何か書き込まれていますね、御礼か名前かな?

寺務所では、招福猫児にちなんだ授与品も多数用意されていました。