筑前最後の宿場に鎮座する村の産土神

大山祇神社へやってきました。佐賀との県境、三瀬街道の旅人が立ち寄る、旧飯場宿内にある神社です。

まず、小川が流れているので小さな橋を渡って境内へ入ります。

山の麓に鎮座されているせいもありますが、とても神聖な空気が流れているように感じます。

そして全体的に苔むしていて、どこか異世界に入り込んでしまいそうな雰囲気です。

さて、境内に入ると左手に大きな貝のモニュメントがありました。何をするものだろう?

何かの石碑ですが、達筆すぎて読み取れませんでした。

大山祇神社 本殿

まずは本殿にお参りしましょう。開放的なお社で、なぜか屋根に草が生えています。

筑前国続風土記拾遺にも以下の記述があります。江戸時代までは山神社と呼ばれていたようですね。

山神社
下飯場に在。本村(口原下飯場共)の産神なり。所祭大山袛命 磐長姫命 木花開耶姫命なり。

筑前国続風土記拾遺巻之四十七 怡土郡 下

こちらの神殿では飯場神楽という、福岡市の市指定文化財に指定された伝統行事が行われています。元々は高祖神楽をルーツにもつ神楽のようです。

飯場神楽

神殿内には年季の入った奉納絵などが飾られています。

色の落ち具合から推定すると、かなりの年代物ですね。

さて、境内社をみていきましょう。まずは須賀神社(進雄命・稲田姫命)。

こちらは天神社(菅原道真公)。

大社神社(大國主命)

最後に社務所です。正月や祭事の時だけ開く感じです。

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