千二百年以上の歴史を誇る博多の総鎮守
櫛田神社へやってきました。博多っ子からは「お櫛田さん」の愛称で親しまれている、言わずと知れた博多の総鎮守ですね。
表参道は反対側なのですが、しかし今回は商店街側の入口からお邪魔します。
創建千二百六十余年を誇る、福岡でも屈指の古社です。
櫛田神社名物 櫛田のやきもち
参道横には名物・櫛田のやきもちが。では、せっかくなので一ついただいてみましょう。
こちらが櫛田のやきもちです。まぁ、太宰府の梅が枝餅と同じ味です。
それでは、一息つけたので中に入ってお参りしましょう。
櫛田神社と菊池武時
ところで櫛田神社の門には、中世の肥後の勇将・菊池武時のエピソードが残っています。
後醍醐天皇の命により、櫛田神社に隣接する九州探題に攻め込んだ際、櫛田神社の門の前で馬が急に立ち往生してしまいました。神意だと恐れる家臣を前に「義挙をなす前に邪魔だてするな!」と武時が櫛田の門へ矢を放つと、馬がまた動き出しました。その後、武時は裏切りに合い命を落とすのですが、これは矢を放った神罰なのか、または危険を神様が知らせてくれた警告だったのかもしれません。
ただ、菊池氏の子孫たちによると、そんな罰当たりな事をするはずがないと否定しているので、後世に作られたエピソードかもしれませんね。
切木ぼたん
「切木ぼたん」は、明国渡来のボタンで、秀吉の怒りに触れて滅んだ岸岳城主・波多氏とその妻が愛したといわれる木です。
櫛碑
こちらは櫛の供養碑です。社名に櫛が付くことから、古くなった櫛などに感謝を込めて供養する祭事が行われています。祭事当日は美容関係者が多く参拝に来るそうです。
こちらは御神木でしょうか?枝がカットされていますがかなりの巨木です。
力を試すことができる試石。別名ギックリ腰製造機。そして奥には力士が奉納した力石が並んでいます。
夫婦恵比須神社
次に境内社の夫婦恵比須神社です。そして拝殿の向かいに、名前に関係する夫婦銀杏があります。
石に彫られた御由緒、とても趣がありますね。
こちらが夫婦銀杏。子孫を宿すところから、古来夫婦円満・縁結びの霊樹として篤く信仰されています。
「花本大神」とは、松尾芭蕉 に下賜された神号「花本大明神」のことです。博多では芭蕉の句が愛されていて、有志により建立されました。
最後に児安社と白龍社。他にも櫛田神社には境内社が多数ある為、複数回に分けてご紹介します。