干拓後に勧請された農村地帯の村社

天降神社は糸島の新田地区に勧請された神社です。周囲は地名の通りに田園風景が広がっています。

糸島には他にも天降神社がいくつかあります瓊々杵尊(ニニギノミコト)が御祭神です、アマテラスの孫にあたる神様で、宮崎の高千穂に降臨した天孫降臨伝説が有名ですね。

そして田舎の神社あるある、境内に公民館や集会所が設けられています。

立派な手水鉢がありますが、しかし水がありませんでした。

こちらは大正天皇の即位記念の石碑。

こちらは何か土木工事の完成記念でしょうか。この辺は、比較的新しく開拓された地域のようですね。

境内には左手に立派な藤棚が設けられています。

土地改良記念碑、こちらも新しく田んぼや畑を拡張した記念の石碑かな?

天降神社 社殿

さて、お参りしましょう。社殿は新しめでまだ綺麗ですね。おそらく最近建て替えられたのでしょう。

そして、明治期には村社に定められた記録が残っています。

筑前国続風土記拾遺で調べると一行だけ記録が残っていました。すなわち、江戸後期には存在していた事になります。

天降天神
産神也。瓊々杵尊一座を祭る。鎮座のはしめ詳ならす。

筑前国続風土記拾遺巻之四十五 志摩群下 新田村

しかし、江戸期でもすでに何時勧請されたのかが分からなかったようです。元からお社だけあったのか、開拓と同時に勧請されたのか、現存している資料からは判明しませんでした。