謎の石積櫓
いきなりの天敵登場で気勢を削がれましたが、その後、早くも石垣が登場してテンションが上がってきました。「確かに、ここにお城があったんだぁ」と悠久の時に思いを馳せながら、駆け上がっていきます。
この石垣は二段になっていました。
ここから弓を射られたり、石を投げたりされたら、ひとたまりもありませんね。。。
どんどん登っていきます
途中、何度か沢を渡りました。過去の豪雨のためか、道は結構荒れてる印象を受けました。なかなかきれいに整備するのは予算や人手の問題があるので、難しいですよね。
長く伸びる石垣です。いわゆる登り石垣というやつでしょうか。黒田軍の侵攻に万全を期していたのが伝わってきます。黒田家は逆らった者には容赦しないですからね、、、鉄壁な守りが必要です。
陣屋跡。結構な数の案内板があって、見所が満載でした。すべてを丹念に見てまわるには、全日かかるそうです。
石積櫓の案内板が出てきました。期待に胸を膨らませていると、なにか生臭いニオイを感じました。歩を進めるたびに、その臭いが強くなり、20m先に登山道の側に何かがいることを確認、、、近づいてみると、、、
シカさんが寝てました、、、永遠に、、、。この側を通るしか道がないので、目を背けながら歩きました、、、なんでこんな所でと考えたのですが、恐らく崖から転落したりして、足の骨を折ったのではないでしょうか。それで歩けなくなって、ここで力尽きたのではないかと。。。あとで写真をよく見るとハエがたかり始めてて、これから食物連鎖がはじまっていくのだと思わせる光景でした。
あの例の長はしごが見えてきました。このままはしごに向かって進みました
はしご2台を連結させてて、高さは10m以上はあるでしょうか。わたしの体が重いせいか、踏ざんに足を掛ける度に、きしきしと音がしました。なんとなく横にはしご全体がズレているような気も。。。
登り終えました。下りる時の方が怖い。。。
ここから先は視界が開けてきました。ですが、足元は幅1m程度の断崖絶壁の尾根が続いていて、足を滑らせると約100m下に転落してしまいます。。。草木が茂っていてどこまでが尾根なのか分からぬまま、ロープを手に歩きました。
剥き出しの木の根。雨天の後は足を滑らせそう。。。
この先の岩場を登ると、、、
石積櫓に到着しました。この中に入ると守られている感があってホットします。少なくとも転落することはない。楕円形なので楕円型砲座とも呼ばれています。射撃のための窓、である「銃眼」が3つ確認できました。もっとも、ここには敵は侵入してこなさそうですが。
銃眼を覗いてみましたが、本当にここから射撃して有効だったのかという気がしました。後から調べると、銃眼だったかは議論の余地があるそうです。良いものが見られたと気分も上々になり、山城好きに最も人気がある弓形砲座をこのまま目指してみるかと意気込みました。