可也山を背に鎮座する大黒様と恵比寿様

糸島市岩本にある西宮神社へやってきました。

こちらの神社は、江戸時代初期に当時の領主だった唐津藩初代藩主・寺沢広高により創建されています。

唐津からは結構離れていますが、朝鮮出兵の武功により、秀吉から怡土2万石を与えられていました。

ちなみに彼の嫡子の寺沢堅高は、島原の乱の原因を作り、幕府から失政の責を咎められて自害しています。その後寺沢氏はお家断絶、唐津藩は改易になります。

そんな寺沢氏ゆかりのお社ですが、こじんまりとした村の神社といった感じです。

氏子さんのほとんどが村人なのでしょう、開村記念碑なども境内にあります。

上の綺麗な記念碑が四百年・下の苔むした記念碑が三百年記念です。

西宮神社社殿

では、お参りしましょう。こちらの御祭神は蛭子命、大国主命、事代主命、市杵島姫命です。分かりやすく書くと、大黒様や恵比寿様が祀られています。

恵比寿様は豊漁の神様なので、漁師町で信奉されている事が多いのですが、こちらも加布里漁港が近い事が関係してそうですね。

神殿内部の様子です、奉納絵や氏子さん達の写真・名簿が飾られています。

岩本村および近隣地域の村社とさだめれた名残ですね。

境内には他にも、宅地開発などによって合祀された境内社の祠が複数ありました。