日本宇宙開発の出発点
天気が良かったので、ちょっと内之浦宇宙空間観測所に行ってきました。

場所は鹿児島県肝付町。鹿児島県の右側の大隅半島にあります。

国道448号の美濃峠一帯に観測所があります。パラボラアンテナが確認できますね。

駐車場に車を停めて構内に入る前に、周辺の展示施設を見学。ロケット追跡レーダーアンテナというらしく、打ち上げたロケットを追跡したアンテナだとか。

入り口には国内初の人工衛星「おおすみ」の原寸大模型が展示されていました。直径:約35cm、重さ:約24kgの小型な人工衛星で、目的は宇宙空間に正しく投入できるかということでした。打ち上げの成功により、「ひまわり」「はやぶさ」といった衛星・探査機の開発につながったので、まさに日本の宇宙開発の第一歩を踏み出した人工衛星ですね。

1963年に設置された科学観測ロケット発射指令管制装置だそうです。1970年2月に打ち上げられたおおすみも、この装置で打ち上げられました。

おおすみの実験成功を伝える当時の新聞。大きく報道されています。この前年にアメリカは有人による月面着陸を成功させているのも興味深かったです。

内之浦宇宙空間観測所の模型かな。

このほかロケットの模型や説明パネルがあり、とても面白かったです。

時間をかけて読み込むのもいいですね。

施設を外から撮影。周辺も見学できます。

麓から見えていたのは、このアンテナかしら。

あいにく周辺工事の関係で、すべての施設を見ることはできませんでしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。打ち上げに成功したおおすみは、その後、地球周回軌道に長く残存していましたが、2003年8月2日5時45分ごろに、大気圏に再突入して燃え尽き、完全に消滅したそうです。