遊女達が参拝したお稲荷さん
吉原神社へやってきました。新吉原遊廓を守護していた氏神様で、遊女達も足繫く参拝に訪れた場所です。

かつての新吉原遊廓には、入口と四隅に稲荷神社が祀られており、遊廓を守護していました。しかし、明治期に入ってしばらくすると、こちらへまとめて合祀されています。

御由緒です。かつてお祀りされていた五つの稲荷神社と、遊廓に隣接する吉原弁財天が祀られています。

それではお参りしましょう。境内はさほど広くなく、社務所前の参道を通るとすぐに拝殿です。

べらぼうのポスターがあり、九郎助稲荷のイラストが飾られていますね。べらぼうでは綾瀬はるか演じる九郎助稲荷がナレーションを担当しています。

べらぼうに九郎助稲荷が登場した事を記念して奉納された神狐像だそうです。

九郎助稲荷は主人公の重三郎がかついで火事場から逃げたり、小芝風花演じる花の井とのシーンは九郎助稲荷の前が多かったですね。

地中の神様で神社の土地をお守りしているお穴様。心をこめてお詣りすると必ず福が訪れるそうです。

門をくぐって奥にいけるようになっていますね。

奥にはペイントされたシャッターの倉庫が。お神輿とかが入っているのでしょうか。

こちらの境内にも見返り柳が植えられていました。

なぜか御高札が。ドラマで使ったレプリカとかでしょうか。

浅草出身で大正から昭和にかけて活躍した俳人・作家の久保田万太郎の句碑です。

社務所です。「吉原神社」と「吉原弁財天」の御朱印をいただくことができます。吉原弁財天は浅草名所七福神のひとつなので、七福神関係の授与もおこなっているそうです。

鳥居脇に植えられている逢初桜です。逢初とは恋焦がれている人に初めて会うという意味があります。江戸時代より遊客の出逢いを叶える桜として有名でした。

「駒止松」、「見返り柳」と合わせて「廓の三雅木」として知られていました。

次はここから歩いてすぐの所にある、末社の吉原弁財天にも行ってみましょう。(つづく)