佐賀県唯一の世界遺産を紹介

佐賀県の川副町早津江へやってきました。こちらは佐賀県で唯一世界遺産に認定された、三重津海軍所跡がある場所です。

幕末期に佐賀藩が築いた海軍拠点の遺構であり、日本の近代化を語る上で欠かせない場所ですが、三重津海軍所跡は地下遺構が中心の史跡であり、地上には往時の建物が残っていません。その為、世界遺産を観に来た訪問者が結構がっかりしてしまうスポットでもありました。

ただ広がる草原に落胆する人が後を絶たなかったため、佐賀県は急いで対応を迫られる事になりました。現在、三重津海軍所跡地は急ピッチで整備工事が行われています。

三重津海軍所跡は、「近代ドックの先駆け」という世界遺産に認定された理由が見えにくいので、おそらく説明版などが整備された公園になるのだと思われます。

さらに、この整備工事に先駆けて、「佐野常民記念館」をリニューアルして「佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」がオープンしました。

前回、佐賀の七賢人である佐野常民の生誕地を訪れましたが、実は三重津海軍所跡と生誕地は徒歩五分もかからない同じ町内なんですね。記念公園の中に突然世界遺産が現れた形です。

佐野常民の活躍した時代と、三重津海軍所跡は幕末から明治にかけて近代化していく日本という共通項があります。この歴史館ではそれらの共通項をクローズアップしているようです。

敷地に入ると反射炉の復元模型が出迎えてくれました。佐賀は元々長崎から近い地の利もあり、他藩に先駆けて西洋文明が入って来た土地柄でもありました。

肥前国佐賀城下に生まれた佐野常民は、鍋島藩の藩校・弘道館で学び、早くから西洋学問、とりわけ蘭学や医学、兵学に関心を示し、高度な教育の中で才能を伸ばしていきました。

そんな佐野常民の功績を称えて、こちらにも胸像があります。前回二つ紹介したのでこれで3体目ですね。

ちょうど世界遺産認定から10年の節目に当たる年のようです。観光客を意識して顔出しパネルなども設置してありましたが、週末なのに誰もいない・・・

というのも、こちらの歴史館ですが有明海に近い立地で、佐賀空港の近くなのですが、とにかく佐賀の中心部からも結構離れた場所にあり車がないと来るのはなかなか厳しいです。

そんな訳でこの日は訪問者は私一人でした。中へ入るとスタッフの方が丁寧に対応してくれました。もしかしたら学芸員さんだったのかな?館内の説明を申し出てくれましたが、自分のペースでみたかったので丁重にお断りして、写真撮影の許可をもらって中へ。

1階は三重津海軍所跡の展示室になっています。

幕末期にどのようにドッグが作られていたのかを、模型を通して視覚的に学ぶことができました。

実際の現場は原っぱしかないので、このように説明してもらえると大変わかりやすいです。

今後、この遺構をどのように扱っていくのかまで説明されています。

こちらは幕末期の三重津海軍所の見取り図です、どのような配置になっていたのか分かります。

他にもみどころが沢山ありましたが、資料が多すぎて紹介しきれません(つづく)

投稿者

mokudai

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