水ノ手御門跡
福岡城を訪問しています。多門櫓の見学を終えたので、見学しながら天守台を目指します。
本丸の石垣です。角は算木積みで他は野面積みになっている珍しい石垣ですね。
小学生の頃、お花見に来た際にこの石垣を登った事があります。今考えるとかなり危険な行為ですね。当時は忍者になった気分で楽しかったのです。
水ノ手御門跡の石碑があります。この御門を挟んで鉄砲櫓と生捕櫓がありました。生捕櫓とは凄い名前ですが、生け捕りにした捕虜なんかを入れておいた櫓でしょうか?
この先には特に何もなかったのでUターンして天守閣を目指します。
裏御門
裏御門は本丸御殿に出入りする為の勝手口のような門の事です。この門の横には時間を知らせる為の太鼓が設置された古時打櫓がありました。
表御門から出入りできるのは限られた人や公式行事がある時のみで、一般的な藩士はお勤めが終わるとここからゾロゾロと下城していました。
綺麗なスロープが続いています。本丸までバリアフリーになっているお城って珍しいですよね。
この場所にはかつて本丸御殿がありました。築城当初はこちらが政務の中心でしたが、次第に儀礼などに使われるようになったようです。
本丸御殿にある井戸です。実は祖母から昔、福岡城の井戸は一つが抜け穴になっていて、外と繋がっていると聞いた事があります。用心深い黒田親子は、その辺はぬかりなく準備しているでしょう、かなり信憑性は高い話です。どこと繋がっているかは諸説あり、寺塚の穴観音や友泉亭の近くに出口があったと言われています。
もしかしたら抜け穴は複数あるのかもしれませんね。是非行政の人は調査して、新しい観光名所にして欲しいものです。
お花見シーズンには有料ですが、この場所でお花見が楽しめます。桜シーズンの夜はライトアップもされて綺麗ですよ。
こちらが公式の入口である表御門跡です。表御門の先に二の丸がありました。
御祈念櫓跡
本丸表御門跡の石段をのぼると、以前はこの場所に祈念櫓が建っていました。本丸の東北隅にあるこの祈念櫓の名前は、鬼門封じの祈念をする事にちなんでいます。
福岡県の指定文化財でしたが、石垣の保存補修工事に伴って、祈念櫓の建物は現在解体されています。
補修工事が終わったらおそらく復活してくれるのでしょう、整備されて戻ってくるのを待ちましょう。
この場所からは天神方面を見通す事ができます。かつては高い建物がなかったので、博多の町を眺める事ができたのでしょうね。
眼下にはラグビー場と野球場がありますが、かつては二の丸と水の手があった場所です。水の手とはお城の貯水池の事ですね。バリバリの戦国大名が設計しただけあって、籠城の備えもばっちりです。
ところで、このラグビー場が使われている所をみたことないです。現役なのかな?
お城のまわりもかなり高いビルが目立ってきましたが、天神ビッグバンでさらに大きなビルが増えそうです。
桜だけではなく大きな藤棚などもあります。藤の花は黒田家の家紋だけあり、他にも城内の色々な場所に藤棚が作られています。