——歩いてわかる、城の輪郭

唐津城を訪れた。
近くの駐車場から地下通路を抜け、そのまま城の入口へ向かう。
いきなり天守が現れるわけではなく、まずは石段だ。

木々に包まれた坂を、ひとつずつ登っていく。
城は、やはり「歩かせる」場所だと実感する。

途中、用途のよくわからない石のモニュメントに出会う。説明はあるのだろうが、歩いていると素通りしてしまう位置だ。

さらに進むと、崩れているようにも見える石垣。

さらに進むと、崩れているようにも見える石垣。
その先には、平場がぽつんと残っている。
櫓跡だろうか、と考えながらも確信は持てない。

一方で、明らかに積み方が整った、きれいな石垣も現れる。同じ城内でも、場所ごとに表情が違う。

城内には、斎藤茂吉の歌碑があった。佐賀県内を歩いていると、思いのほか茂吉の足跡に出会う。戦国の城跡に、近代短歌の碑。唐津城は、時代の層がそのまま重なっている場所だ。

模擬天守に上る。内部は撮影NGだったように記憶している。

その分、外に出た展望台からの眺めが印象に残った。松浦川、唐津の町、そして湾。城が「見張る」場所に築かれた理由が、よくわかる。

往時の唐津城を描いた絵図も展示されていた。本丸、二の丸、三の丸——今歩いている範囲より、はるかに広い城域が描かれている。城外へ —— それでも、かつては城内

城外に出ると、「時の太鼓」の説明板と櫓風の建物があった。いまは城の外に見えるが、当時はここも城内だったのだろう。

さらに離れた場所には、三の丸跡も残る。現在の感覚では「離れている」が、城は町を丸ごと抱え込む存在だった。

城と城下を結ぶ橋を渡る。ただ、絵図にはこの橋が描かれていなかったように思う。比較的新しいものなのかもしれない。こうした違和感も、歩いてこそ気づく。

唐津城、近くで見ている間は、よく分かりませんでした。

中に入っていると、城は見えません。当たり前ですが。城を出て、川を渡って、なんとなく振り返ったら——いました。ちゃんと。丘の上で、「はい、これが唐津城ですけど?」みたいな顔をして。どうやらこの城、遠くから見るのが正解だったようです。先に言ってほしかった。

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投稿者

arahira

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