幹部隊士の足跡が色濃く残る日野
新選組のふるさとを自認している、日野市へやってきました。東京都心からちょうど1時間位ですね。新選組隊士、土方歳三と井上源三郎の故郷です。
こじんまりとした駅舎を出て、まずは「新選組のふるさと歴史館」を目指します。
日野市立新選組ふるさと歴史館
日野駅から徒歩15分ほど、坂道を登らないといけないので結構キツイです。コミュニティバスもありましたが、本数が少ないみたいですね。
新選組ふるさと歴史館は日野市立で公式の動画がありました。中を取材する事はできないので転載します。
新選組隊士の手記や屯所の図面などが展示されている他、衣装を着ての記念撮影やオリジナルグッズも豊富に用意されていて、ファン必見の場所です。
井上源三郎資料館
続いて、新選組六番隊組長・副長助勤の「井上源三郎資料館」へ。日野駅から徒歩5分ほどです、甲州街道を入った住宅街の中にあります。
こちらは源三郎の子孫の方が運営されている為、月に2・3回しか開館していません。必ず公式HPで開館日を確認してから訪ねましょう。
こちらの資料館にはなんと天然理心流剣術免許が展示されています。他にも土方歳三からの直筆の手紙や、近藤勇が京都土産として贈った刀など、ここでしか拝見できない貴重な資料ばかりでした。
また、こちらの資料館は天然理心流の道場にもなっているようです。幕末の京都で恐れられた実戦剣術、大変興味深いですね。
井上源三郎の写真は残念ながら残っていません。証言によると、ひどく無口だが人柄が良く、隊士の人望も厚かったとあります。しかし、元隊士の阿部十郎は「大石、沖田、井上、是らは無闇に人を斬殺致しますので」と少し怖い証言も残しています。
鳥羽・伏見の戦いで銃弾を腹部に受けて戦死した井上源三郎。11歳の若さで入隊していた甥の井上泰助は、首を持ち帰ろうとしますが重すぎて果たせず、近くの寺に埋葬しました。そして、実家に戻って戦死を伝えたそうです。
ちなみに井上泰助は入隊時は少年だった為、昭和まで生き延びました。昭和の時代に新選組の隊士が生存していた事は驚きですよね。