大村藩主の菩提寺
天気が良かったので、ちょっと本径寺に行ってきました。
本径寺は大村藩の菩提寺で、県内で一番古い日蓮宗のお寺です。
大村家といえばキリシタン大名として大村純忠が有名ですね。純忠は熱心な教徒でありましたが、その子・喜前は他国で人質生活を送ることが多かったため、キリスト教との結びつきは、あまり強くなかったそうです。初代大村藩主である喜前は1602年に親交のあった加藤清正の勧めで、日蓮宗に改宗。1605年に本径寺を建立します。
建立にあたっては加藤清正の設計を行い大本堂などを建設しました。清正は熱心な日蓮宗の信者で知られていますね。本径寺は清正ゆかりの5山(五つの寺)の一つとなっています。
大村家の菩提寺は本堂向かって左側にあります。歴代藩主の墓をはじめ、重臣の松浦家の墓、軽輩でも主君に可愛がられ殉死した者の墓まであります。
興味深いのは初代藩主・喜前の墓石などは大きくないのですが、中には3代藩主・純信の墓のように6mを超える巨大な墓石もあります。これは純信が藩主の時代に領内に隠れキリシタンが発覚し、「群崩」と呼ばれる藩内を大いに揺さぶった事件が発生したため、幕府に仏教を篤く信仰している証しとしたものです。