1年で8日だけ拝観できる雪の庭

妙福寺には書院の前を流れる自然の小川(金屑川)を利用して、作庭した白い庭があります。
築庭の年代については記録がないので、はっきりと分かっていませんが、作風からみて江戸時代初期は下らないそうです。
1978年に福岡市の名勝に指定されました。
お寺に掲げられている案内板では「起伏の豊かな築山を作り、配石、石組は極めて豪快にして簡潔、しかも古格の高い情越には見あきないものがある。そして、背景のモツコク、ツバキ等の広葉樹林および竹林と一体となったその景色は、まことに見事である」などと評しています。

妙福寺

妙福寺は浄土真宗の寺院で、戦国時代には織田信長と争っていた石山本願寺を応援するため出陣しています。
そのお礼に本願寺から「地福山」という山号や仏像などを与えられたそうです。

禅僧、画家である仙厓義梵(1750年生~1837年没)の直筆の寺額

庭園は1、5,8、12月を除く毎月1日の13時~14時に公開されています。
時間でみると拝観は1年で8時間だけという、超限定的公開。
今年は明日が最後のチャンスですね。

写真は2007年6月に撮影。この時期はサツキの花と白い庭の組み合わせがみられます
写真左上のくぼんだ石は、鎌倉時代に流罪となった法然、親鸞を乗せた船を表現しているそうです
昔は木が生い茂ってなく、借景として油山がみえたとか
にほんブログ村 写真ブログ 地域の歴史文化写真へ にほんブログ村 歴史ブログ 地方・郷土史へ にほんブログ村 歴史ブログ 史跡・神社仏閣へ
記事が参考になりましたら、こちらのボタンをクリックお願いします。