唐津街道・今宿の門際
唐津街道・今宿の西側の門際があった上町天満宮です。ご祭神はもちろん菅原道真公で、伝承によると太宰府天満宮から勧請されて祀られているようです。
こちらの宿場は綺麗な直線だったようですね、先の方まで見通せます。
宿場町の出入口には神社が鎮座されている事が多い気がします、旅人が道中の安全を祈願する為でしょうか?もしくは宿場の魔除けなどの意味があるのかも。
榎の御神木です。かつては一里塚の目印にされていたそうで、高い建物がすくなかった当時は、遠くからでも目立ったのでしょうね。
隣には庚申塔も設置されています。この地域は庚申信仰も盛んですね。
参道の両脇に何か意味深な模様がありました。おまじないのような気もします。踏まないように気を付けて移動しました。
石の周りなど、他にも線が引いてありますね・・・
本殿横にはお決まりの集会所が併設されています。地域の神社なので、本殿には賽銭箱や鈴などもありませんでした。
隣は何の建物ですかね?こちらにも神様がいらっしゃるのかな?
福岡市無形民俗文化財「鬼すべ」
上町天満宮には、上町の青年が扮した鬼が各家を訪れ祝福する「鬼すべ」という行事があり、福岡市の無形民俗文化財に指定されています。太宰府天満宮に同名の行事があるので、勧請された際に一緒に伝わったようですね。
鬼すべは正月7日に上町の青年が扮した鬼が、各家を訪れ祝福する行事です。鬼は若者と肩を組んで「鬼じゃ鬼じゃ」の掛け声で押し合いながら家に飛び込んで行きます。そして随行する子供たちのお祓(はら)い、お守り、お汐井(しおい)と新春の祝いが続き、各家ではお酒や料理でもてなします。
神社に戻った鬼は、境内の焚火に飛び込みます。その間に、境内では「鷽替(うそか)え」が行われます。最終的に鬼が境内に作られた格子に押し込められると終わりです。
なかなか衝撃的なお祭りですね。