行政主導による聖地化のモデルケース
秩父三部作をご存知でしょうか。秩父を舞台にしたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」がそのように呼ばれています。
埼玉県久喜市の「らき☆すた」や静岡県沼津市の「ラブライブ!サンシャイン!!」など、地方都市がアニメの舞台になる事は珍しくありません。ただ、秩父の場合は行政も参加して取り組み大成功を収めました。
秩父三部作と秩父方式
秩父市は当初から「秩父アニメツーリズム実行委員会」を立ち上げます。そして、各イベントの企画を製作会社へ提案して開催したり、版権に関する申請を取りまとめるなど、行政が窓口になって橋渡しを行いました。その結果、様々な相乗効果が生まれ、見事に聖地化に成功しています。
これらの取り組みは秩父方式と呼ばれて、その後の地方を舞台にしたアニメ制作のモデルケースになっています。
「あの花」放送後は、聖地化された秩父に観光客が押し寄せ、爆発的な経済効果を生み出したそうです。
その結果、当初予定にはなかった、さらなる秩父を舞台にしたアニメ作品の製作が決まって、全三部作になりました。
作品公開から10年以上経った今も、聖地巡礼の客足は途絶えず、毎年スタンプラリー等のコラボイベントが開催されています。
観光案内所に入ると、秩父三部作のリーフレットがずらり。とりあえず、最新スタンプラリーの台紙を貰って、レンタサイクルを貸りました。
聖地巡礼スタンプラリー
まず、巡礼マップを参考にしながら、近場から巡って行きます。
「あの花」第2話で登場した、めんまがトボトボと歩いていた場所です!アニメを観た事がない人には何の変哲もない道ですが、しかしファンとしてはテンション爆上がり!これが聖地巡礼か!!
続いて、登場人物たちがよく買い物に来ていたショッピングモール。加えて背景の武甲山がいい!
さらに道の駅も併設していて、中には三部作コーナーが!ドラマの俳優さんや、声優さん達のサインが飾ってありました。
秩父まつり会館で順調にスタンプを押して裏手に出ると、またも2話で登場した線路沿いの道!めんまが柵に登っていた場所じゃないですか!!
三部作に度々登場する「たつみや」の交差点。しかし本当にアニメのままなのですね。
続いて産業振興センターでスタンプを回収。あと一つです、自転車だとゆっくり周っても1時間もかかりませんね。
ほっとすぽっと秩父館
最後はファンの交流の場になっている、ほっとすぽっと秩父館でフィニッシュ。そして、スタッフさんに提出して記念品と交換してもらいました。
ブログ用の写真撮影をお願いしたら、快く許可をいただいたので遠慮なく店内を撮影。
それでは入口から。秩父の名産品と三部作のキャラクターが沢山飾られています。
さらに天井からはライオンズとの埼玉コラボフラッグが!
こちらは限定グッズコーナー。ぽっぽがめんまへの花を活けていた牛乳瓶など、ここでしか買えないレアアイテムが沢山。さらに、奥の部屋に展示コーナーがありました。
秩父三部作 展示コーナー
中に入ると、主題歌を歌ったガリレオガリレイや声優さん達のサインがズラリ。
三部作は映画化・舞台化・ドラマ化もされています。その結果、様々な関係者が訪れているようです。
じんたんが着ていた印象的なTシャツだ、ドラマ版の衣装かな?
続いて声優さん達のサイン入りポスター、激レアです。
10周年の時は、市を上げてイベントが行われたようで、その時の看板なども飾られています。
そして、こちらはなんとめんまからの手紙!こちらはドラマ版で使われたものでしょうか、再現度が高い。
しかし、どこからみればいいのか困る程、関係者サインがズラリと並んでいますね。
圧倒的なめんま人気ですが、しかし「ここさけ」のヒロイン成瀬順も、ちゃんと飾ってありました。
秩父市はあの花のプレミアム振興券まで出しているのですね、経済効果すごそう。
三部作に関するメディア記事などもコレクションされています。
さて、こちらは原案のキャラ設定でしょうか、貴重ですね。
めんま役の声優さんは何度も呼ばれているのか、同じサインを沢山おみかけします。
さて、無事にスタンプラリーも終わったので、次は聖地・定林寺へ向かいます。