飯場宿へと繋がる三瀬街道最初の峠

飯場峠 は金武宿から、三瀬峠の手前にある飯場宿へと繋がる旧三瀬街道に存在した峠道です。現代では早良区内野を通る道が一般的ですが、かつてはこちらが肥前国への主要な街道でした。

金武宿を出て、県道562号線を南西に向かって進むと分かりやすい道標が建てられています。

さらにそのまま真っ直ぐ進むと、道に段々と傾斜がついてきました。

明らかに山道になっています、後ろを振り向くと結構な傾斜が分かります。

そして、段々と旧街道の雰囲気が出てきました。おそらくこの辺は、江戸や明治の頃とさほど景色が変わっていない気がします。

横を見ると木々が鬱蒼と生い茂っています、いわゆる林道というやつですね。

しかし、残念ながら現在は土砂崩れを起こしているようで、復旧作業中でした。この先に峠の入口があるのですが、実は入口に鎖が張られていて徒歩でしか入れないようになっています。

飯場峠 飯場宿側出口

さて、峠の中には元々入る気はないので、飯場側の出口にやってきました。飯場峠は道が自然に還りつつあり、通るには本格的な山登りの装備が必要なのです。

地図では県道56号線、糸島峠という名称の道路にぶつかっています。

では、最終目的地、筑前二十一宿の一つ飯場宿へと向かいましょう。

最後に筑前国続風土記拾遺に書かれている該当部分を転載します。江戸期には飯場峠ではなく、龍嶺と呼ばれていたようです。

飯場村
金武村より龍嶺を越此村(1里12町)に来る。肥前國神崎郡三瀬宿に通路す。

筑前国続風土記拾遺巻之四十七 怡土郡下
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