日本近代西洋医学の出発点
長崎(小島)養生所 跡資料館へ行ってみました。丸山を抜け、そして高台へ登った場所にあります。
長崎(小島)養生所は、長崎海軍伝習所の教官・オランダ軍医ポンぺの願いによって開設された、日本初の近代病院です。
2015年に小学校の建設予定地から小島養生所遺構が発見され、北東の礎石や冠木門瓦敷などが発掘されました。
長崎市は指定史跡として一部の遺構を公開。小学校の体育館横に展示室を開館しました。
長崎(小島)養生所は長崎大学医学部の源流です。そして創立記念日はポンペが医学の講義を始めた日です。
ポンぺ門下からは松本良順や長与専齋等、日本の近代医学に大きく貢献した人物が多数出ました。
その後、頭取を務めた松本良純は医学所の頭取となり、徳川家茂の侍医も務めました。また新選組とも親交があり、沖田総司をはじめ隊士達を診察しています。
長崎(小島)養生所跡資料館
こちらの施設では養生所の歴史や日本医学史の流れ、ポンぺに学んだ日本の近代医学・医療に貢献した人物を紹介しています。
また、実際に発掘された遺構の一部も展示されていて見学が可能です。
こちらは出土した石垣遺構を露出展示してあり、そしてVRを使って当時の様子を覗くこともできます。
風通しの良い高台に療養所が作られていた為にアクセスは悪いです。しかし一見の価値がある資料館でした。