かつての神仏習合の形を色濃く残す
唐津街道・今宿の北側にある祇園神社です。
メインの街道沿いといってもいいですね、202号線から10mほど北に鎮座されています。
祇園信仰は、牛頭天王・スサノオに対する神仏習合の信仰です。廃仏毀釈以降は、スサノオを祭神とする神道の信仰に形を変えました。
しかしこちらの地域では、完全に分離したくなかったのか、道を挟んで向かいに薬師堂があります。
さらに、かたわらには庚申塔も置かれていました。
手水舎です。しかし現在は使われていないようです。
境内にはお約束の地域集会所。そして社務所になったりもしますよね。
御本殿です、本殿自体は結構歴史がありそうな佇まいですね。
ご神木もしっかりとあって、地域神社のお手本のような形です。
こちらの神社も『筑前国続風土記拾遺』巻之48 志摩郡上に少しだけ出ています。
「此宿は永禄の頃 産神ハ怡土郡上原村の祇園社なり。」
江戸時代までは、唐津街道を行き交う人々の参拝で賑わっていたのでしょうね。